アワード - 2020年05月26日

おしゃべりしながら歩く〜最後尾確認係の歴史

Cover tail walker

2017年6月、parkrunではボランティアの役割名をテールランナー(最後尾ランナー)からテールウォーカー(最後尾ウォーカー)に変更しました。

 

グローバル・健康と福祉チームのヘッドであるクリッシー・ウェリントンが、この取り決めに至った過程とparkrunの包括性への取り組みについて語ってくれました。

 

ビリになること。排斥感。嘲笑されること。これらは、スポーツイベントに参加する多くの人にとって、特に初めて参加する人にとっては、非常に身近な恐怖です。

 

しかしparkrunでは、フィニッシュ地点で最後尾になることや、遅すぎること、孤立感や孤独を感じることを心配する必要はありません。世界中どこのparkrunイベントでも、常に最後にフィニッシュするのはボランティアの最後尾確認係(テールウォーカー)なのです。

 

tail walker UK

 

2004年10月に巻き戻り、当時この名称で呼ばれていた第1回ブッシーパーク・タイムトライアルを見てみましょう。参加者は13名で、最後の完走者には賞品が授与されました。参加者を受け入れ、スピードではなく参加者を称えることは、parkrunの理念に最初から組み込まれていました。現在でも、parkrunには制限時間はありません。

 

歩いても、ジョギングしても、走っても、好きなスピードで行うことができ、誰もが歓迎され、感謝され、拍手喝采を浴びることができるのです。

 

イギリス各地でparkrunが開催されるようになって間もなく、以前から知られていたテールランナーの役割がボランティアのリストに含まれるようになりました。テールランナーは2013年からジュニアparkrunのイベントで義務化され、2017年1月からはイギリス国内のすべてのイベントで義務化されました。

 

しかし私たちの調査によると、5キロコースの一部または全部を走ることができないと感じ、参加を躊躇している人達がいることがわかりました。この頃は、テールランナー自身も含め、より多くの参加者が歩くようになり、もはやテールランナーはランナーではなくなくなりました。

 

包摂性を重視する組織である私たちが、これを変えるために何ができるのか、そして可能な限り門戸を開くためには何ができるのかをよく見極めることが絶対に必要でした。

 

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2017年6月は、この旅の分岐点となる瞬間でした。テールランナーからテールウォーカーへと役割の名称を変更した時です。役割名の変更は、イベントで歩く人も含め、parkrunでは誰もが歓迎されているというメッセージを再確認し、繰り返し伝える上で非常に重要なことでした。取るに足らない、意味のない調整と思われていたかもしれませんが、実際には、包括性を促進するための不可欠な努力の象徴でした。

 

現在では、世界中の2,000以上のイベントでテールウォーカーの役割が義務付けられており、参加者の参加方法に依らず、すべての人を歓迎し、サポートし、尊重するという私たちのコミットメントを示す重要なシンボルとなっています。

 

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イベントによっては、複数のテイルウォーカーを選択することもあり、群れの中でパーティーのような雰囲気になることもよくあります。2017年以来、110,796人の人々がボランティアベストを着用し、この非常に重要な役割を担ってボランティア活動を行っています。

 

人々が歩く理由は様々です。健康のため、景色やparkrunの体験をよりゆったりとしたペースで楽しみたいため、おしゃべりをしたいため、他の人をサポートしたいため、あるいはよりアクティブなライフスタイルへの第一歩を踏み出したいためなどです。

 

2012年、イギリスでは2,500人以上がparkrunに参加しました。この数字は年々急速に上昇しており、2019年には14万人を超えました。他の国では、ウォーキングをする人の割合は英国よりもさらに高くなっています。例えば南アフリカでは、老若男女を問わず、参加者全体の約28%が5キロコースを歩いていることも珍しくありません。

 

Tail walker 2

 

参加する理由は様々ですが、parkrunでは誰もが自分の居場所を持っています。自分のペースで、イベントの一部または全てをウォーキング、ジョギング、またはランニングすることができ、テールウォーカーが常にあなたをサポートします。

 

Chrissie Wellington
parkrun Global Head of Health and Wellbeing

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