フィードバック - 2021年11月03日

夢を実現するために

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慢性疲労症候群と診断されたカレン・ウォーセルさんは、健康を維持する方法を探していました。そこで、息子や孫に影響を受け、初めてのparkrunに参加してみました。そして今、彼女はすべての人に自分の夢を実現できることを知ってもらいたいと思っています。

 

それでは彼女のストーリーを紹介しましょう。

 

私は幼い頃から走ることが好きでした。父は熱心なクロスカントリーランナーで、短距離走志望だった母は1948年にイギリスのオリンピックチームに選出される寸前までいきました。私は、能力はともかく、陸上競技やスポーツ全般に対する両親の熱意を受け継ぎ、子供の頃から学校のチームに選ばれるように一生懸命に努力しましたが、いつもうまくいきませんでした。

 

大学時代、何度か友人たちとジョギングをしたことがありましたが、継続することはできませんでした。でも私の心の底には、走ることへの密かな憧れがありました。映画「炎のランナー」で有名なエリック・リデルのように、私も走ることができれば、神の喜びを感じることができるのではないかと思っていました。(神は私をある目的のために作ったが、同時に私を速くするためにも作られた。走るとき、私は主の喜びを感じるのです」。- エリック・リデル、1924年パリオリンピック400m金メダリスト、後に中国で宣教師)

 

学校を卒業して医師として働き始め、結婚して2人の子供を授かった後は、ある程度の体力を維持することが再び目標となりました。ランニングを再開しようしたことも何度かありましたが、ほとんどの場合、長続きしませんでした。進歩がないことに苛立ち、すぐに落ち込んで諦めてしまいました。

 

そして、40代前半になると徐々に様々な症状が現れ、その中でも特に大きかったのは圧倒的な疲労感でした。午前中にパートタイムの開業医として働いて、午後になると疲れ切って帰宅し、子供たちが学校から帰ってくる前に2時間ほどベッドで過ごすことが多くなりました。このような状態が約1年半続いた後、私はこれ以上医師としての仕事を続けることができないと感じ、仕事を辞めることとなりました。その後、リバプールの専門医に紹介され、慢性疲労症候群(CFS/ME)であると診断されました。

 

それから20年、さまざまな治療を受けてきましたが、この病気は治らなくて、今でも自分のペースを守りながら生活しています。最悪の時は、全身が痛み、歩くのも階段や坂道を上るのも困難で、一日中ベットに横になる程でした。歩くのも大変だったので、走るのは問題外のようでした。しかし、毎日午後に散歩をするようになったこともあり、ここ数年は少しずつ進歩してきました。最初は毎日5分以内でしたが、数ヶ月かけて徐々に時間を延ばし、午後には20〜30分ほど無理のないペースで歩けるようになりました。

 

62歳でCFSを患っている私にとって、このレベルの活動がベストであるとすると、私の目的は単純に、この程度の体力をできるだけ長く維持することでした。

 

今から1年半ほど前の2020年1月、息子から携帯電話にメッセージが届き、10歳の娘と一緒にロッチデールのウォーターグローブというイベントで初めてparkrunを完走したと教えてくれました。私はそれ以前にもparkrunの存在を知っていましたが、誰でも参加できることと、5kmの距離であることしか知りませんでした。その時、息子には何も言いませんでしたが、私の心の中には、いつか息子と孫娘と一緒にparkrunに参加できるかもしれないという、かすかな希望の光が生まれました。

 

Karen Worsell 8

 

ネットで検索して「couch to 5k」(短い距離を歩くことから始めて最終的に5kmを制覇できるようにするトレーニングプログラム)を知り、昨年の1月末に夫と一緒に始めることにしました。残念ながら、プログラム開始から10日目に膝の靭帯を捻挫してしまい、その後4週間は理学療法を受けなければならなくてトレーニングができませんでした。回復した後、再び挑戦したのですが、その時には夫は「couch to 5k」の半分を終えていて、私が1分走って1分歩くのに必死になっているうちに、遠くに消えていってしまいました。なんとか4週目までたどり着きましたが、何週か繰り返すにしても、毎週トレーニングが増えることは自分には無理だと感じていました。

 

そこで、カナダのランニングコーチであるマーク・ケネディ氏が立ち上げた「None2Run」というプログラムを見つけました。このコースは12週間で、ゼロから30分走れるようになり、怪我のリスクを減らすために、ランニングの合間に行う筋力トレーニングや柔軟体操トレーニングも含まれていました。マークとはメールで連絡を取り、その上、同じような初心者ランナーのオンラインコミュニティ「None2Run」はとても大きな支えとなりました。彼らのサポートと夫の継続的な励ましのおかげで、昨年6月の63歳の誕生日には20分間ノンストップで走ることができ、その直後にプログラムを終了することができました!

 

次の目標は週3回のランニングを続け、徐々に距離を伸ばして5kmにし、そしてparkrunに参加することでした。parkrunのすべてのコースを走らなくても、途中で止めてもいいことは知っていましたし、ボランティアとして参加することもできましたが、個人的には5kmの距離を走れるようになることが目標でした。

 

唯一の問題は、ランニングを始めて数週間で新型コロナウイルスが発生し、昨年3月にはすべてのparkrunが中止になってしまったことです。でも前向きに考えてみると、数ヶ月かけて徐々に体力をつけていくことができました。また、孫たちに「おばあちゃんと一緒に走って」と声をかけたところ、長女の2人(10歳と12歳)がロッチデール運河沿いのランニングによく付き合ってくれました。

 

そしてparkrun再開の案内があった2021年7月24日の土曜日、息子と2人の孫娘を連れて、Watergrove parkrunのスタート地点の坂道を上ったとき、私の夢は叶いました。この5kmコースは坂が多くて大変だと聞いていたので、心の準備をして無理をせずにいくつかの坂を歩こうと決め、40分以内に完走できるようにと考えていました。

 

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天気は走るのにちょうどよく、涼しいけれどカラッとしていて、わずかな風が吹いていました。私は10歳の孫娘と一緒に走り、息子と上の孫娘の数百メートル後ろにいて、全体の後ろの方でした。上り坂はかなり大変で、歩かなければなりませんでしたが、下り坂ではムーアの頂上を眺めながら走ることができました。貯水池の土手に沿ってコースが水平になった時、なんとか走り続けることができ、フィニッシュした時の達成感を味わうことができました。

 

Karen Worsell 5

 

その後、砂利道での走りをサポートしてくれるトレイルランニングシューズを購入し、先週の土曜日の朝、2回目のparkrunに参加しました。初めての参加ではなく、経験者として参加できたことはとても嬉しいことでしたが、スタート地点に向かうときにはまだ緊張していました。その時、家族は一緒に来られませんでしたが、スタートを待っている間、他の参加者とおしゃべりをしました。コース上のさまざまな場所ですれ違う度に他の参加者たちが励ましてくれたのはとても嬉しかったです。それに、最初のタイムを2分近くも縮めることができました。

 

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体力が続く限り、ウォーターグローブでparkrunを続けたいと思っていますし、最初に始めようと思ったきっかけとなった息子からのメッセージにも感謝しています。健康を維持し、アクティブに活動しながら友人をつくり、夢を実現するための素晴らしい方法として、parkrunを皆さんにお勧めしたいです。

 

カレン・ウォーセル

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