絆を深く、孤独をなくす ~ 伴走ボランティア

VI guide experience_Cover

小林さんは、日頃から見かけていた伴走に興味を持ち、parkrun友達と一緒にトレーニングを受け、先日初めてparkrunイベントでVIガイドのボランティアに挑戦しました。

 

 

目の不自由な方が伴走者と一緒に、公園内を走っているのをたまに見かけていました。黄色いゼッケンをして手には何かを持って、その時は二人三脚かのように走るのだろうかと漠然と眺めていました。

 

夏のパラリンピックでは、女子マラソンで日本人女性がみごと一位のゴールをした直後、長身の伴走者と抱き合って喜ぶ姿を見て、アスリートのすぐ隣にサポーターがいるのは「なんかいいなぁ」と思いました。時を前後して、近隣のparkrunのイベントディレクター二人が、伴走の訓練を受けた!と、受ける!という話を聞いて、私は一も二もなく同じ道を歩き始めました。

 

訓練ではparkrunの仲間たちも数名応援に来てくれました。レースやスポーツイベントに関心がある人たちはボランティアにも関心が高く、「前から伴走も気になっていた」と、身近に接するいい機会となりました。

 

訓練の最初はアイマスクをしてブラインドランナーと同じ気持ちになるべく、見えない世界を体験します。二人で握った絆ロープの僅かな、でも確かな感触で、進むべき方向、避けるべき箇所、段差に速度の情報が伝わってきます。そしてガイドランナーとして、障害物の表現上のテクニックなども重要ですが、最終的には「この人に自分の体を宙に預けられるか」の信頼関係が一番大切に感じました。トイレに行くときも、みんながにぎやかに楽しんでいる時も、不安で寂しい思いをさせないために。

 

走っている景色の雰囲気を伝えようと、「少年野球かと思ったら、中年が野球をやっていますね」と言ったら笑ってくれました。

 

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正式に伴走と伴歩をするクラブに加入したとたん、伴走依頼のメールをたくさん頂きました。12月初め、私のガイドランナーデビューの日が来ました。

 

「parkrunに参加してみたい」と言っていただいた方だったので、まさに相思‘走’愛です。その全盲の彼が最寄り駅まで来て、またそこへ見送るまでの正味二時間、私の初回を配慮して頂いて短めですが、伴走の時間が始まりました。

 

まずはparkrunのスタート直後、走る人たちの最後方集団のペースに乗っかれば十分余裕を持った走りになるだろうと、そのみんなを確認しながら進みました。しかしながら彼との約束のキロ5分半のペースを優に超える5分ペースで結果的に進んでしまい、たまたまこの日は速めの人が多かったとはいえ、目だけでゆっくりだと判断してしまう愚かさが今回の反省点となりました。

 

その5kmが終わってまた5km。少し疲れてあと30分は時間が残っているさなかに手を差し伸べてくれたのは、ちょうどその日もparkrunに来ていた まりさんでした。彼女は手慣れた様子で彼と走っていきました。

 

戻ってきて彼が言った言葉は「お二人とも今日はありがとう」。駅まで彼を見送るときも彼女が当然のように付いてきてくれて、私も彼女に見守られながらの半人前デビュー!が終わりました。

 

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parkrunでは「VIガイド」というボランティアでの係があります。ブラインドランナーのためにガイドランナーをした人は、この係のボランティア記録がつきます。それらの話を聞いた別のparkrun仲間は、歩く専門の伴歩をやってみたいと言ってくれました。

 

全盲の彼とは来年のレースの参加も約束しました。目の不自由な人でもparkrunが楽しめるように。誰もが歩いたり走ったりして健康を維持できるように。これからも、できるだけ多くの人にサポーターやボランティアのできる機会を提供できますようにしたいと思います。

 

 

光が丘公園parkrun
イベントディレクター 小林 將人

 

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