嚢胞性線維症(CF症)患者の息子をもつルースさんは、ハリーくんが10歳でparkrunを始めて間もなくから、定期的な運動はCF症だけにではなく精神面、社会生活の面でも重要であることに気づきました。
ルースさんは毎週のparkrunがどのようにハリーくんに頑張る目標を与え、彼を力強く飛躍させたかについて書いてくれました。
ハリーは parkrunが大好きな父親ヘンリーに連れられ、10歳の頃にparkrunを始めました。ハリーはCF症を患っているため、有酸素運動をさせることが健康に不可欠でした。CFとは遺伝性疾患で粘り気の強い分泌液が肺や消化器に詰まるため、肺が感染しやすくなり消化不良にもなります。
CFを患いながらもハリーがparkrunやクロスカントリーなどの長距離を走るために必要な持久力が備わっていることに、私たちは気がつきました。
ハリーとヘンリーは一緒に地元の陸上クラブの会員になりました。そして、2019年に家の近くにイベントが始まったのをきっかけに二人のparkrunへの思いがさらに強くなりました。近所のparkrunはすぐに大きなイベントとなり、二人が土曜の朝に近所の人たちや友達と交流できる場となりました。息子の健康は運動から莫大な恩恵を受けるので、できるだけ走ることを楽しくしてあげたいという気持ちがありました。
ハリーは多くの友達や、尊敬できる先輩がいる陸上クラブの部員であることを幸せに感じています。そして、チームの一員であることが体調の悪い時に励みになっています。友達がトレーニングをしていると思うことが調子の悪い日に起き上がる勇気を与えてくれるのです。競争心が強い子なので、友達がparkrunに来ると刺激を受け、年上の子と競い合ったりします。
parkrunコミュニティーは素晴らしいです。多くのボランティアは地元の方やハリーが所属する陸上クラブ部員の親なので、どこを向いても知っている笑顔が見えます。parkrun後にみんなで近くのカフェで集まっておしゃべりをするのもとても楽しいです。
ハリーは冬になると感染しやすくなり、parkrunを始めた頃には苦しい日もありました。毎年冬になると数週間入院することがありますが、 ランニングを続けてきたおかげでどんな感染症からも回復しています。
CFと診断されてからの14年間、ハリーはたくさんの辛いことに耐えてきました。しかし、自分の健康に気を配り、元気でいるためにできる限りのことをするような子に成長しました。非常に自発的な性格の持ち主で、中学生になってからは自分のフィットネスに真剣に取り組むようになりました。学校にはランニングチームがあり、ハリーは大会にも参加しています。
写真提供:ダーモット・ケリー
ハリーはランニングクラブの一員として、何年にもわたり全アイルランドクロスカントリー大会の決勝戦に毎年行くことができ、本当にラッキーでした。さらに、去年はタイムを大幅に改善したため、初めてその大会で、15歳以下と16歳以下の両年齢カテゴリーの決勝戦に個人として進出しました。
去年、年に一度の検診でハリーの胸のレントゲンを見たレントゲン技師は、「同じ年齢のCF患者でこんな肺を見たことはない」と驚きました。何をしているのか知らないが、ともかくそれを続けるようにと励まされました。
私たちはハリーの体力が毎年向上していくのを見てとても嬉しいです。彼は努力、厳しいトレーニングと強い意志を必要とする目標を定期的に設けるのが好きな子です。
ハリーの 最近の目標は誕生日を迎え年齢カテゴリーが変わる前に、地元parkrunの年齢別評価記録を更新することです。挑戦好きで、必ずこの数週間内に成功することは分かっています‐先週、あともうちょっとのタイムだったのです!
ルース
#loveparkrun
今週はparkrunアンバサダープログラムの10年を振り返ります。 アンバサダーの役割はより多くの人々がparkrunとつながり、知識を共有し、コミュニティの健康と幸せをサポートすることを可能にしました。 …
ラヘマ・マモドさんは、5キロの初心者プログラムを終了した後、parkrunに参加し始めました。誰もを受け入れる包括性のあるparkrunコミュニティのサポートを楽しんでいるうちに、ランニングクラブに入会し、長距離の大会に…