世界各地でparkrunが着実に成長を続ける中、2023年8月12日の土曜日にparkrunオーストリアは2周年を迎えます。この特別な日をお祝いするにあたり、わずか2年の間にparkrunオーストリアがどれほどの進化を遂げてきたのか振り返りました。
オーストリアは中央ヨーロッパに位置しており、人口約900万人を有する比較的小さく、非常に景観の美しい山国です。同時に、オーストリアのイベントは主要都市ウィーン、リンツ、ザルツブルグの3か所で開催中で、現在parkrunファミリーの中で最も規模が小さく、新しい国の一つでもあります。
オーストリアでparkrunが始まったのは、コロナ禍以前の2019年に遡ります。parkrunの人気が上昇し、ヨーロッパ諸国でイベントの立ち上げに関する問い合わせが増加の傾向を見せていた中、私たちはヨーロッパの数多くの地域社会にparkrunを普及させる機会を探していました。
ドイツを含む隣接の国々で既にparkrunイベントが確立していたこともあり、同じくドイツ語を公用語とするオーストリアでのparkrunの立ち上げは容易に可能だと思われました。
オーストリア初のイベントは、2020年3月にグラーツで立ち上げ予定でしたが、新型コロナウイルスに伴うロックダウンの適用により、残念ながら中止を余儀なくされました。しかしながら、オーストリアのイベントチームは、立ち上げに向けて引き続き準備を進めていきました。
ロックダウンの解除で再始動が可能となり、2021年8月にザルツブルグで、そして10月にはウィーンで、それぞれ初イベントの開催準備が整いました。2ヶ所でのイベントに続き、2022年4月には3番目のイベントがリンツでスタートすることとなりました。
ウィーンのドナウパークparkrunのイベントディレクターをしているヴォルフガング・マイヤーさんとルーカス・ゲルトナーさんは、「私たちは2021年10月からイベントに携わっていて、最初の数か月こそコロナによるロックダウンに大いに影響を受けましたが、順調に成長を続けています。一番重要だった課題は、イベントが継続的かつ持続可能であるために、中心となるボランティアチームをつくりあげることでした。」とイベント立ち上げ当時を振り返ります。
世界規模のパンデミックの最中だったことに加え、parkrun自体オーストリアでは新しいコンセプトでしたが、3都市でのイベントは着実に成長し続け、parkrunの真髄にある精神や心地良い雰囲気を広めています。現在、毎週土曜日のそれぞれのイベントには、50人程度の参加者が集まり、その数は増え続けています。
オーストリアでも世界各地のイベントと同じように包括的でフレンドリーなイベントが開催されています。
リンツのドナウラドウェグparkrunのイベントディレクターをしているウリ・コラーさんは、次のように語ってくれました。「私たちの地元のparkrunイベントは、様々な背景を持つ馴染みの顔ぶれが毎週集まって成り立っています。時にはそこにツーリストが加わり、イベントを更に特別な存在にしてくれます。フィニッシュタイムに関係なく、誰もが歓迎されるというコンセプトは素晴らしいと思います。お互いを支え励まし合うことは、週末のparkrunだけにとどまらず、平日にも続いていきます。parkrunは明らかに人々を団結させ、私たちの街の多様性を反映する役割を果たしてくれています。」
オーストリアのparkrunはまだ初期段階にありますが、イベント開催地を示す地図上には今後より多くのイベントが加わっていくことを期待しています。私たちは現在、国内4番目のイベントとして今年立ち上げ予定のグラーツにある新たなチームと準備を進めている最中です。
もし今後オーストリアを訪れる機会がありましたら、是非とも既に開催中のイベントに足を運んでみてください。オーストリアの素敵なparkrunコミュニティと出会い、時間を共にすることで、この国で新たな友人と出会うきっかけになるかも知れません。
parkrunオーストリア、創設2周年おめでとうございます!
#loveparkrun
2020年夏、コロナ禍中で娘と共に夫を看取りました。喪失感に陥る中、私の朗読表現活動、娘のピアノ演奏活動も休止状態が続き、引き篭もる日々が続きました。 そんな時、娘がたまたま加入したばかりのVitality…
サイモン・トビンさんは医師として1週間を通じて毎日何百人もの人々と会話をしていますが、大勢の前でスピーチをするのは苦手で緊張すると吃ってしまうほどでした。しかし、parkrunボランティアに参加したことで大勢の人と話すこ…